2025年のスマホ市場では、「新品一択」から「中古・リユースも普通」という流れが一段と強まっています。現場で働いていても、キャリア公式の中古端末や端末は中古で買ってSIMだけ契約をしたい方は確実に増加しています。
一方で、中小企業診断士の視点を加えると、この流れは単なる節約ニーズではなく、産業構造の変化そのものです。
本記事では、中古スマホ市場が伸びる理由と、通信キャリアにとっての戦略、さらに診断士として“どこを課題とみるか”まで解説します。
1|中古スマホ市場が伸びる3つの理由
① 端末価格の高騰(10万円超えが当たり前に)
iPhoneは標準モデルでも10万円台後半〜が普通になり、
Androidもハイエンドは15万円に到達。
家計負担が重く、「安くていいスマホ」に価値が移りました。
ユーザー目線では
- 2〜3年前のモデルでも性能は十分
- 新品との差異が体感しにくい
- “コスパ最強” への需要が急増 という流れが起きています。
- 最新機種やスマホへのこだわりが無い
と言う方が多いです。お客様と機種選定をしている中で、機種にこだわりがある方は体感2割ですね笑。
② 環境意識の高まり(SDGs=買い替えの正当性)
自治体・国も「リユース促進」を強く打ち出し、企業もサステナビリティをPRする中で、中古を選ぶことが“むしろスマート” というイメージが定着。特にZ世代は「新品より、中古で十分」という合理的な消費が特徴で、市場牽引層に。
実際ドコモの場合、代理店に対して下取りの数や中古端末の売買数の目標値を設定している場合もあります。
大手キャリアがそれだけ重視しているということですね。
③ キャリア・量販店・フリマアプリで流通が整った
以前は中古スマホと言うと「壊れている」「怪しい」「赤ロムが怖い」というイメージがありました。
しかし今は
- キャリア公式の中古保証
- IMEIチェックの標準化
- メルカリの認証端末
- 量販店のクリーニング・バッテリー診断 などで不安が減少。
安心して買える仕組みが整ったことで、需要が一気に拡大しています。
2|中古スマホ拡大がキャリアに与えるインパクト
通信キャリアのビジネスは、
「端末販売 → 通信契約」で構成されてきました。
しかし中古市場拡大は、このモデルに影響を与えます。
① 端末販売利益の低下(高単価モデルが売れにくい)
ユーザーが“中古で十分”となると、キャリア・メーカーは端末販売の利益が取りにくくなります。
高単価モデルが回らない → 売上構造が変化
という課題が生じます。
② 通信契約の「回線単体化」が進行
中古スマホ購入者の特徴は、SIMのみ契約が増えるという点。
これはキャリア側からすると
- 端末販売利益が落ちる
- オプション訴求の触点が減る という影響があります。
ですし、基本SIMのみ契約は代理店において利益が少ないので、対策が必要です。
③ 乗り換え障壁が低下(キャリアロイヤルティが低下)
中古スマホ+格安SIMの組み合わせは「いつでも辞めれる」という自由度が高く、
キャリアの囲い込みが難しくなる方向へ。
3|2025年のキャリア戦略|中古市場を“敵にせず味方にする”
中古市場を止めることは不可能です。
むしろキャリア側は「どう活かすか」がポイント。
現場で働く視点+診断士的視点でまとめると、
次の3つの戦略が重要です。
① 中古端末の下取り・買取を強化する
中古市場が活性化するほど
「下取り端末の確保が資源」になります。
キャリアがやるべきは
- 乗り換え時の買取金額UP
- 店舗での査定スピード向上
- 即日キャッシュバック など “売りたい人の利便性最大化”。
買取主導を握ることで流通量・顧客接点を確保できます。
② 「中古スマホ+回線セット」の安心ブランドを作る
中古スマホの弱点は「保証の薄さ」。
ここでキャリアの強みを出せば、
中古ユーザーを囲い込む余地が生まれます。
例:
- バッテリー保証延長
- 初期不良交換
- 店舗での動作診断
- データ移行サポート
- 即日修理対応
中古 × キャリアサポート
は非常に相性が良い。特にドコモの場合、「ケータイ補償」に加入できます。
このケータイ補償はかなり優秀なので活用をお勧めします。
③ 保険・サブスクで「新しい収益源」をつくる
端末販売の利益減少は避けられないため、シフト先としては次の領域。
- スマホ保険
- フィルム・ケースの高付加価値商品
- サポート会員(月額)
- クラウド/セキュリティ商品
- プライム(映像/音楽)とのセット訴求
- 自宅回線+電気・ガスのバンドル
中古スマホユーザーは価格意識が高いので月額の小さなバンドル商材が効果的。
4|中小企業診断士が見る「中古スマホ市場の課題」
市場拡大には課題もあります。
診断士として見るべき論点は以下。。
バッテリー残量問題
中古iPhoneはBattery 80〜85%が多く、2年使用が厳しくなる。
→ キャリア側の「電池交換パック」や「ケータイ補償」が市場価値。
情報格差の拡大
中古市場の拡大はメリットも大きい一方、
年配層からは「難しい」「不安」が根強い。→ 店舗スタッフの役割はむしろ重要化。
5|まとめ|中古市場は“脅威”ではなく“新しい市場”
中古スマホ市場は2025年以降さらに伸び、新品市場との二極化が進みます。
皆様も情報を集め、お得に機種変更をしていきましょう!
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