スマホや光回線など、ドコモ通信のことで質問や契約をしたい時、誰もが利用するのがドコモショップ。
実は全国のドコモショップのほとんどが直営店ではなく、代理店による運営がほとんどであることは知っていますか?
この記事では、なぜ代理店運営なのか?店舗ビジネス(代理店)はどういう風に成り立っているのか。
この件を現役ドコモショップスタッフ✖️見習い中小企業診断士の視点で解説していきます!
1.結論:ドコモショップの9割以上は代理店運営
ドコモショップは全国で2000店舗以上ありますが、実際にドコモが直営で運営しているのは10店舗も満たないです。
ほとんどが代理店運営です。
代表的な代理店は以下の通りです。
・MXモバイリング
・コネクシオ
・兼松コミュニケーションズ
・ティーガイア
・ドコモCSネットワーク
代理店が運営しているかどうか、どこの代理店なのか。WEB上で検索できますので、皆様が通うドコモショップがどの代理店なのか調べてみるのも面白いですね!!!
2.なぜ直営ではなく代理店運営なのか
▪️店舗運営は労務負荷・固定費の負担が大きい。
店舗運営は
・人件費
・光熱費
・設備料
・賃料
・コンプラ管理
など、個人情報を扱う店舗運営はかなりコストが掛かります。仮に2000店舗を直営で運営するとなると、コンプラ管理だけで負担が大きすぎます。
▪️地域密着は地場企業が強い。
ドコモショップは商圏にも寄りますが、基本的に地域密着型の運営を行なっております。
その為、直営で一括で運営をするのではなく、裁量権を地場企業に与え代理運営を行った方が経営も効率的に行なえますし、地域の雇用創出にもなります。
▪️ ドコモはリスクを持たず販路拡大を行える
直営で全国展開すると莫大な投資が必要ですが、代理店方式なら
・店舗投資 … 代理店負担
・人件費 … 代理店負担
・在庫・物流 … 代理店が管理
ドコモは 「ブランド・商品供給 × 販売方針」だけに集中できる。
■ 代理店は成果報酬で利益が決まる(インセンティブ)
通信業界の代理店は、ドコモからのインセンティブ(販売手数料)で利益が決まる。
例)
- 新規契約
- 機種変更
- 光回線(ドコモ光)
- dカード
- オプションサービス
- スマホ教室 など
成果に応じて報酬が細かく分かれるため、代理店は「売上=努力次第」で伸ばせる。
ドコモは全国一律の品質基準だけ設定し、運営の最適化は代理店に任せる仕組み。
3.代理店運営のメリット・デメリット
▪️メリット
①ドコモ(本部)
・店舗展開の固定費、リスク減少
・ブランド維持
・フレキシブルに店舗展開
②代理店
・ドコモブランドで集客が強い
・商品開発の必要が無い
・成果報酬で収益を見込める
▪️デメリット
・運営の質が代理店によってブレる
・人件費高騰で代理店の利益率が低い
4.代理店の収益構造
代理店の収益
- ドコモからの手数料(成果報酬)
- アフターサポートの実績手当
- dカード・光回線などの獲得報酬
- スマホ教室・コンテンツ案内
- 端末販売の差益(小さい)
- 外部商材の手数料
95%はドコモからのインセンティブ(手数料)で成り立つ。
代理店の費用
- スタッフの給与
- 店舗賃料
- 店舗設備
- 光熱費
- 在庫リスク
- 研修
- 店舗オペレーション改善費
つまり、運営コストは代理店、ブランド規格と手数料はドコモ。
現場目線でも、代理店は基本的にドコモが各店舗に設定した計画値を達成するために日々試行錯誤を行っております。
実績に応じて売上が変わるので、お客様に対しキャッシュバックを行うこともあります。
例えば、月末近くでクレジットカードが1枚申し込みがあれば支援費が20000円増える状況であれば、キャッシュバック5000円を出すことで、収益15000円を上げることができます。なので、スタッフの案内は最後まで聞くのは意外とありなんです笑。
他にも、外部商材の手数料は代理店にとって大きな収益になっています。
このように皆様が来店しているドコモショップは、直営ではなく代理店による民間企業の運営です。
そのため利益を出すためにドコモショップは存在しています。もちろん、皆様のスマホを扱う過程での悩みを払拭するのも大事ですが、実績を出してドコモからの収益を上げることも大事なんですね。



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