ahamoはなぜ店舗を捨てたのか?3C分析で見るドコモの本音

「ahamoって、なんで店舗がないの?」

ahamoを検討したことがある人なら、一度は感じた疑問ではないでしょうか。ドコモといえば全国に店舗網を持つ“対面サポートの王者”。そんなドコモが、あえて店舗を持たないプランを作ったのには、明確な戦略的理由があります。

この記事では、**3C分析(Customer・Competitor・Company)**を使って、

  • ahamoが店舗を捨てた本当の理由
  • ドコモが何を守り、何を切り捨てたのか
  • ahamoが向いている人・向いていない人

を現役通信業界目線+中小企業診断士のマーケティング視点で解説します。


目次

3C分析とは?(簡単におさらい)

3C分析とは、

  • Customer(顧客)
  • Competitor(競合)
  • Company(自社)

の3つの視点から戦略を整理するフレームワークです。

ahamoの「店舗なし戦略」は、この3つを同時に満たすための合理的な判断でした。


Customer|店舗を必要としない顧客が増えた

まずは顧客(Customer)の変化です。

スマホユーザーの行動変化

近年、特に20〜40代を中心に、スマホ契約に対する価値観が大きく変わりました。

  • オンライン手続きに抵抗がない
  • 設定は自分で調べて対応できる
  • 店舗に行くこと自体が手間
  • オンラインで基本的になんでもできる

この層にとって、店舗は

  • 安心材料ではあるが必須ではない
  • 待ち時間が長い場所
  • 自分でどうしようもない時に行く場所

になりつつあります。

「安さ」より「無駄を省きたい」

重要なのは、ahamoユーザーは

とにかく安くしたい人

ではないという点です。

彼らが求めているのは、

  • 通信品質は落としたくない
  • 使わないサポートにはお金を払いたくない

という合理的な選択

店舗を使わない人にとって、店舗維持費を含んだ料金は“無駄”に見えてしまうのです。


Competitor|ドコモが本当に恐れていた競合

次に競合(Competitor)です。

多くの人は「ahamo=格安SIM対抗」と考えがちですが、ドコモの本当の危機感は別にもありました。

脅威だったのは「若年層の流出」

  • 楽天モバイルの台頭
  • povo・LINEMOなどオンライン専用プランの登場

これらの共通点は、

👉 最初から店舗を前提としていないこと

でした。

特に問題だったのが、

将来長く使ってくれる若年層が、最初からドコモを選ばない

という流れです。

格安SIMではなく“選択肢から外れる恐怖”

価格競争そのものよりも、

  • 比較検討の土俵にすら上がらない
  • 「ドコモは高い」というイメージで避けられる

この状況こそ、ドコモにとって最大の脅威でした。

ahamoは、この流れを止めるための防衛的かつ攻めの一手だったのです。


Company|店舗は強みからコスト要因へ

最後に自社(Company)視点です。

ドコモの最大の強みは、全国に広がる店舗網でした。しかし、その強みは同時に大きなコストでもあります。

店舗を維持するコスト構造

  • 店舗スタッフの人件費
  • テナント料、光熱費
  • 代理店への販売インセンティブ
  • 不要なオプション販売によるクレーム対応

これらはすべて、料金に跳ね返ります。

店舗を使わない人が負担していた現実

問題は、

  • 店舗を頻繁に使う人
  • 店舗を一切使わない人

同じ料金体系だったこと。

つまり、

店舗を使わない人が、店舗を使う人のコストを負担していた

という構造です。

ahamoは、この歪みを切り分けるためのプランでもありました。


ahamoは「店舗を捨てた」のではない

3C分析を踏まえると、結論は明確です。

ahamoは、

👉 店舗を捨てたのではなく、店舗が不要な市場を切り出した

のです。

  • 店舗が必要な人 → 従来のドコモプラン
  • 店舗が不要な人 → ahamo

この住み分けによって、

  • ドコモは顧客流出を防ぎ
  • ユーザーは自分に合った料金を選べる

という、双方にメリットのある構造が生まれました。


ahamoが向いている人・向いていない人

ahamoが向いている人

  • 月30GB前後使う
  • オンライン手続きに抵抗がない
  • 店舗サポートをほぼ使わない
  • ドコモ回線の品質は欲しい

ahamoが向いていない人

  • スマホ操作が苦手
  • 店舗で相談しながら契約したい
  • インターネット割引などドコモサービスを纏めている

この場合は、無理にahamoを選ばず、店舗サポート前提のプランを選ぶ方が満足度は高いでしょう。

ドコモショップ現場あるある

ahamoはドコモのオンラインプラン

よくahamoはドコモとは全く関係ないと認識しているお客様がいますが

実際は、ドコモのオンラインプランです。

店頭での見積もりや有料サポートはできるので、ご安心ください

他社からのahamoへの乗り換えをする人は多い

ドコモがショッピングモール等で間借りイベントを開催してるのですが、

ahamoに乗り換えされる方は非常に多いです。

  • 楽天
  • ソフトバンク、ワイモバイル
  • au、UQモバイル

特に上記のプランをご利用中の方は、ahamoに乗り換えた方が安くなる傾向があります。

ぜひ!皆様のスマホ料金も見直ししてみてはいかがですか?


まとめ|ahamoはドコモの“現実的な進化”

ahamoの店舗なし戦略は、

  • 顧客の変化
  • 競争環境の激化
  • 自社コスト構造の限界

すべてを踏まえた、極めて現実的な経営判断です。

店舗がないことは不親切ではありません。

「必要な人に、必要なサポートだけを提供する」

ahamoは、その象徴とも言えるプランなのです。

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この記事を書いた人

現役ドコモショップスタッフ、**中小企業診断士(一次試験合格・二次試験結果待ち)**として、

中小企業・個人事業主向けの支援を目指しています。

通信業界の経験から「良いサービスが、正しく選ばれる仕組みを作りたい」と考え、中小企業診断士の学習とWebマーケティングに取り組んでいます。

• 診断士の知見を活かした経営・戦略視点・補助金

• WordPressを活用したHP制作・情報発信

を組み合わせ、集客・情報発信に悩む中小企業・個人事業主の支援を目指しています。

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