店舗やECサイト、家電量販店、そして携帯ショップでもよく使われる販売手法のひとつが**クロスセル戦略(Cross-Sell)**です。
聞いたことはあるけれど、「アップセルと何が違うの?」「実はお得になるの?」と疑問に思っている人も多いはず。
この記事では、現場で働く人にも、お客さまとしてサービスを利用する人にも役立つように、クロスセル戦略の基本と“賢い使い方”を分かりやすく解説します。現場目線でも、このクロスセル・アップセル戦略はともに重要な戦略です。対面販売でのメリットを活用した戦略なのです。
■ クロスセルとは?現場で最も使われる販売技法
クロスセルとは、メインの商品に関連する別の商品・サービスをセットで提案する手法のことです。
- スマホ購入時 → ガラスフィルム・ケースを提案
- インターネット契約 → セキュリティソフト・スマート家電連携を提案
- Amazonで商品を見たときの「一緒に購入されている商品」表示
実はあれも全てクロスセル。
お客さまの生活を便利にする関連アイテムを合わせて提案することで、満足度を上げつつ企業側の売上も伸ばす、“双方にプラスになりやすい”販売戦略です。
■ クロスセルとアップセルの違い
似ている言葉として“アップセル”がありますが、両者には明確な違いがあります。
アップセル戦略
より高いグレードをて提案
例:128GBモデルを256GBモデルへ変更
クロスセル戦略
関連商品を追加提案
例:フィルムやケースを追加
クロスセルは“横に広げる”、アップセルは“上に伸ばす”イメージです。
現場の体感としては、成約率が高いのはクロスセル。
必要性が直感的に伝わりやすいからです。
■ なぜクロスセルは現場で多用されるのか?
携帯ショップや家電量販店、ECサイトがクロスセルを重視する理由は主に3つ。
① 客単価が上がりやすい
メイン商品に関連するので“ついで買い”されやすい。
特にスマホ周辺機器は必要性が高く、お客さまの満足度にも直結します。
② 顧客体験が向上する
ただ売るだけでなく、
「この使い方ならフィルム必須ですよ」
「このプランならWi-Fiルーターもあると便利です」
など、生活シーンの提案=価値提供になるためファン化しやすい。
ECサイトでの販売と違い、対面販売ではヒアリングからの販売促進が可能です。
顧客体験を向上しつつ、売上を立てることができます。
③ 現場オペレーションに組み込みやすい
店舗では「定番セット」を用意することで属人性をなくせます。
新人スタッフでも提案しやすく、売上の安定化に繋がるため、現場ではとても重宝される手法です。
■ ユーザー側にとって“お得”な場合とは?
クロスセルは売り手が儲かるだけに見えるかもしれませんが、実はお得になるケースも多いです。
① セット割で安くなる
通信業界だとよくあるのが、
- 端末+アクセサリーセット
- 光回線+スマホセット
- セキュリティソフト+クラウド容量
個別で買うより“セット割”の方が1,000〜3,000円ほど安くなることもあります。
② 買い忘れがなく、結果的に手間が減る
スマホケースやフィルムは後から買うと定価になることが多い。
最初にセットで買う方が結果的に安く済むことも。
③ 長期的に見ると便利・安全につながる
Wi-Fiルーターで通信費が節約できたり、セキュリティソフトでトラブルを防止できたり。
“提案されたものが本当に必要か”を見極めれば、損することはほぼありません。
■ 良いクロスセル・悪いクロスセル
クロスセルには“質”があります。
● 良いクロスセル
- お客さまの利用シーンを具体的にヒアリング
- 必要なものだけを提案
- メリット・デメリットを説明して選んでもらう
これは顧客体験を高める「価値提案」。
● 悪いクロスセル
- とにかく詰め込む押し売り型
- 生活に合っていない商品を無理にセット
- なぜ必要か理由を説明しない
これはただの売り込みで、クレームにつながります。
■ 上手に活用するコツ
ユーザーがクロスセルで失敗しないポイントは3つだけ。
- 本当に使うかイメージする
- セット割などの条件を確認する
- 「必要ないです」と言える雰囲気の店を選ぶ
これを意識するだけでクロスセルは“損する仕組み”ではなく“お得に生活を整える仕組み”に変わります。
■ まとめ:クロスセルは「正しく使えばお得な戦略」
クロスセルは、企業側だけでなくユーザー側にもメリットがある販売手法です。
特に通信や家電分野では、セット購入の方が便利で安くなるケースが多く、現場でも人気の戦略になっています。
「必要なものを、必要な分だけ」
そこを押さえれば、クロスセルはあなたの生活をぐっと楽にしてくれる強い味方になります。



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